■サイドショー 1/1ターミネーターT800エンドスケルトン リペイント(ベテランコンバットバージョン)■

製作工程などの解説




リペイント前にまず気になったのが弾痕?の表現です。
被弾痕というよりは、★印を落書きされた様に見えます。
モノがモノだけに、これはかなり勿体無い、、と、正直思いました。
まずここは一番に手を入れて改善したいと思います。

加えて、全体的にメッキ然とした色合いですが、もう少し金属っぽさを
表現し、チタン合金の白金色を意識してリペイントして行こうと思います。









★印の弾痕は、背面も含めると計9箇所ありました。





台座も大味な印象でしたので、もう少し色の深みがあってもいいと思いました。





プラズマライフルもウエザリングを入れることにしました。





ダメージ痕を除去し、綺麗にした状態です。この後ダメージ表現と、
細部の質感を上げて行くための塗装作業を施して行きます。




被弾痕はこんな感じにしてみました。処理前よりはリアルになったと思います。






ウエザリングも含め、少しずつ細部に手を入れて行きます。全体的な色の印象も徐々に変わってきます。




部分的には割りと大胆に色を加えました。




こめかみの窪み部分も黒のベタ塗りになっていましたので、、、


この様にディティールが分かるように処理しました。




歯の質感もあっさりしていましたので、手を入れてみました。




台座も深みを与えると、良い感じになります。






こうして比較すると、リペイント前のものは、色が単調に見えると思います。





ライフルはかなり大げさにウエザリングをかけました。
最初はさりげなく汚していましたが、ご要望により大胆な表現に変更しました。
大きいモデルなので、実物を見ると写真と違い、
思ったほどわざとらしく無く、むしろ良い感じに見えました。




実は、今回の作業で最も拘ったのは、メッキ然としたイメージから
チタンっぽい白金色のイメージへの変更でした。

これは決してクロームメッキの否定ではなく、クライアント様がもう一体
アイコン社製の1/1エンドスケルトンを、このモデルの隣にディスプレイされているため、
それぞれのモデルの個性を強調するために考えた結果です。

2体を同時に鑑賞された時、それぞれの持ち味の差異を楽しめる様、尽力しました。
一方は美しいクロームメッキのエンドスケルトン、
もう一方はダメージが施され、より実金属っぽい印象のエンドスケルトン、
両方楽しんで頂きたいと思いました。





隣に飾ってあるアイコン社製の1/1エンドスケルトンのお陰で
比較しながら色味を加えることが出来たので、本当に助かりました。




このモデルには、メッキver.とベテランコンバットver.の2種がラインナップされていますが、
今回はそのどちらにも属さない、唯一オリジナルのエンドを目指して作業に望みました。
有難い事に、ご依頼主様には非常に気に入って頂けまして、安堵しております。
物がものだけにかなりプレッシャーがありましたが、とても貴重な体験をさせて頂きました。



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