バンプレストミレゴジ製作記


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今回は携帯の撮影ではないのですが、この画像は酒井ゆうじミレゴジ雛型です。

私が今までに製作させていただいた平成ゴジラのガレキの中でも

最高峰モデルの一つです。バンプレストが同モデルをプライズ品として出しています。

そのため、本来のレジンモデルのこの姿に近づけるため

色々とイジった方も多いのではないでしょうか・・・

がんばってもやっぱりボリューム自体が異なるのが現実です。。

一回り違うんじゃないかと思ってしまうくらいバンプレのは小さく感じます。


なぜこんなお話をするのかと言うと、現在バンプレのミレゴジを製作しているんです。

3度目の製作となるのですが、やっぱり画像のレジンモデルの迫力を思い出すと、

これに近づける方向は無いかな・・・と思ってます。

と言うわけでガメラに続いて少し変わった作り方をしていきます!



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こちらが製作するプライズ品です。

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で、こちらが以前製作したレジンモデルの黒一色に塗った状態です。
シャープなエッジがよく分かると思います。


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顔も比べてみましょう。

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角度は違いますが、以前製作したものです。

・・・・ やっぱりコレに近づけるのではなく、まったく違うものにしてみます・・・

テーマは「攻撃的」としたいと思います。  


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これは先のまん丸な足の爪を鋭角化しているところです。

この後ヤスリを掛けて断面が三角形の様な、面で構成されているイメージで

造形しました。画像には無いですがもちろん手の爪も同様です。


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これは辛かったです。ヒレの先端全部で270ヶ所を全て鋭角化・・・

ザックリパテを盛って後で削るのではなく

全てモールドを造形しつつ、角度等にもこだわりながら処理しました。

かなり良い感じになったと思います。


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頭部のトゲ、耳、眉、この辺りも重要ですね。

この部分も背びれと同様にモールドを造形しながらの延長です。

使い慣れているタミヤのエポキシパテ速硬化タイプを使用しました。


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最近では100円ショップでもエポキシ系のパテが手に入ります。

私は結果的にタミヤを使用しましたが、どの様なものなのか実験しましたので
リポートします。

まず上の画像にある円柱形のパテ、これの特徴はズバリ硬化速度。5分ほどで硬化します。

時間を掛ける様な細かい造形を施しながらの作業には向いてませんが、他のステージでは
活躍するかもしれません。ヘラ使いに慣れた方ならある程度の造形も硬化前に出来そうです。
密度はあまり細かくないです。ポリパテ位の感じです。
逆に言えば切削性は高いかもしれません。(削ってないので推測)
臭いアリ、硬化前ベタつきアリ。

下の画像のものは、よくある板状のものです。
こちらはいたって普通。硬化は2時間位です。
模型メーカーのものに比べると少し硬めの感触です。

共に食いつきは良好でした。


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歯もあらかじめ作ったものを接着しながら配置するのではなく、
一本づつエポパテで生やしてやりました。

爪同様、部分的に面で構成されたようなイメージで造形しました。
酒井ゆうじ氏を意識してマス。

今回は眼球にドールアイを使用したいと思います。
そのため、眼をくり抜いています。   


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ドールアイを入れた後、パテで密封する様に裏打ちし、レジンを流しました。

頬の筋肉を少し持ち上げ、眉間に力の入った表情になる様に指で押さえたまま

レジンが硬化するのを待ちます。

こうすると顔がシャープになり、目つきが鋭くなります。


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舌を延長してシャープにした後、塗装した所です。

ウレタンクリヤーでコーティングして生々しさを出しました。

頭部ばかりお見せしていますが、実は今回の改造のメインは頭部ではありません。

ボディーの改造こそに、今回のテーマ「攻撃的」にもっとも重要な要素を持たせます。 


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ボディー改造の前に背びれの画像から。

鋭利で硬質な背びれ、ナウシカの王蟲の様に普段は青白いヒレ郡が獲物を見つけると

鮮血の攻撃色に変化する・・・というイメージで塗装しました。

ブラックで立ち上げチタンシルバー、クリヤーレッドを噴き、本来の使い方ではないですが、

マジョーラ(グリーン→パープル)カラーで味付けした後、クリヤーでコーティングしています。




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これが今回の一番重要な改造です。

ゴジラを低い姿勢にポーズ換えします。

背びれが天空に向かってそそり立つイメージです。

肉食恐竜のように俊敏に動く攻撃的なゴジラが作ってみたかったんです。


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基の状態よりも低く構えたにも拘らず、全高は改造前より高くなります。

脚を延長して筋肉を造形し、尻尾の先端はレジンの硬化熱を利用して動きを与えました。

尻尾は武器だけでなく、俊敏に動く際のバランサーの役目を担うという設定です。


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首も長くして角度を持たせました。

正面に向いているよりも動きが出ます。

この後最終的に塗装修正等をして完成です。



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かなり大胆にアレンジしましたが、酒井ゆうじ氏の原型を改造しようなんて

プライズ品だから平気で出来る訳で、そう言った意味ではバンプレストさんに感謝ですね。

今回もガメラに続いて好き放題出来て楽しかったです。

攻撃的で悪そうなゴジラになりました。デビルゴジラとでも名づけましょう。なんちゃって・・・


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完成画像詳細は ギャラリー でご覧下さい。



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